最近では、妻の両親を苦手だと思う男性が増えてきました。結婚後、妻の両親と頻繁に関わることがあるため、ストレスを感じる夫は少なくありません。また、妻が実家に帰る頻度にも、夫は不満を感じているようです。今回は、妻の両親と夫がストレスなく過ごせる方法を探ってみましょう。
最近の夫婦は、妻の実家の近くに住んで頻繁に行き来するようになったり、子どもが生まれてからはその関係性がさらに濃厚になり、頼るのは妻の実家だったりするケースが少なくありません。
夫側は、自分の両親との関係はあっさりしたもので、用事がなければ連絡もせず、独立してからはお正月とお盆に帰省するだけという人がほとんどではないでしょうか。
しかし、妻側は、特に母親との関係はまるで親友のように濃厚です。妻の両親も、娘が生んだということもあり、孫が可愛くて仕方がありません。
妻の両親と妻と子供は楽しそうにしているのに、自分だけ他人で、妻の両親にも邪魔者扱いされているような気もしてきて、会話もないし居心地が悪いという人も少なくありません。一生懸命気遣っているつもりでいるのに、帰りには態度が悪いと妻に怒られ、帰省の時期になるたび憂鬱になるような夫もいるようです。
また、妻の両親が頻繁に遊びに来るというパターンもあります。仕事から疲れて帰ってきて、家に両親が来ていると、気を使わなければならなくなり、余計に疲れが溜まってしまうようです。
出産で大変な時や、子供がまだ小さくて手がかかる時、病気になった時など、親の助けは有難いものです。
しかし、夫からすると、妻が用事がないのにご飯だけ食べに帰ったり、実家に甘えているようなことは、独立して家庭を持つ身としてどうなのかと思わざるを得なくなります。
妻が実家に頼れば頼るほど、夫は頭が上がらず、気を良くした妻の両親の介入はますます増えてきます。夫としては、自分たち家族だけで仲良く助け合って生活したいと思っている人が多いようです。
妻は、なぜ実家に入り浸りたがるのでしょうか。妻にとっては頼れる親がいると楽だから、そんな存在が近くにいたらどうしても甘えてしまうのは当然かもしれません。夫の帰りが遅く、平日はワンオペ育児、まだうまく話せない子供と二人きりで過ごす時間はとても長く、子供のことは可愛くても孤独を感じてしまいます。
夫の両親は、妻にとっては他人で、気を使って助けてもらって、何か言われるのは面倒だと感じるのです。自分のことを理解して、ご飯や掃除、子供の面倒を見てくれ、甘えさせてくれる両親がいたら帰りたくなってしまうのは当然です。妻にとってこの状態は当たり前であり、子どもの頃から頼ってきた両親なので、自分が実家に頼っている、甘えているといった意識はないと言えます。
夫も、お客様という立場に甘えるのではなく、妻の実家で気持ちよく過ごすための気配りが必要です。まずは自分がちやほやされているのはあくまでも婿という立場で、お客様として特別扱いされているからだ、ということを忘れずに、常に謙虚でいましょう。くれぐれも自分の実家の自慢などは避け、妻の良いところをなるべくたくさん褒めてみましょう。
そして、あまり自分で話しすぎないこともポイントです。できるだけ両親に話をさせてあげて、自分は聞き役に徹することが、上手に場を盛り上げるコツです。
また、たまには夫だけが妻の実家に行かない、というのも実は妻や妻の両親が喜びます。もちろん、毎回妻と孫だけで帰省させるようでは、顔を出さないなんて失礼と妻の実家の不満も溜まりますが、たまには、自分は顔を出さず、妻が実家でのんびりできるよう、気配りをしてあげるというのも大切です。
いずれにしても妻の実家で上手に過ごすには、夫にはその場の空気を読む判断力、妻には夫への積極的なサポートが必要です。そして、もちろん、妻の両親への感謝や敬意も忘れないようにしましょう。
近いからこそ難しい、妻の両親との付き合い方。難しいけれど、やはり圧倒的な味方でいてくれる大事な家族です。あなたが、妻の両親とうまく付き合うことは、妻が気持ちよく生活できることにも繋がるので、結局家族が安定するということです。
夫婦ともに幸せな関係は、本人同士の思いやりから生まれるものなので、ストレスのない関係にしていきましょう。