最近は「あえて結婚しない」という男性が増えているようです。
妊娠出産、子育てなどで若いうちから結婚を考える女性よりも、男性は結婚への焦りは少ないかもしれませんが、いつかは家庭を持ちたいけれど、何歳で結婚するのがベストなんだろうと考える人も少なくありません。
男性の結婚の適齢期と言われる年齢、そして結婚しない男性が急増している理由について紹介しますので、参考にしてみて下さい。
25~29歳男性の未婚率が72.7%に対して、30~34歳男性の未婚率は47.1%になっています。30代前半のタイミングで約半分程の男性が結婚を選択しているということです。このことから、結婚年齢は30代前半に多いことがわかります。
妊娠や子育ての計画や予定を考えると、30歳前後には身を固めたいと考える男性は少しずつ増えてきます。年齢がきっかけで結婚を決断する人が多い時期でもあります。
30歳前後であれば、20代前半の頃よりも仕事や私生活ともに安定してきて、独身生活をある程度楽しんできた男性も少なくありません。このタイミングでいい人がいれば、自然と結婚へと進みやすくなります。
社会人生活が10年を超えた35歳前後も、結婚を決断する人が多いタイミングでもあります。この時期は一定のキャリアを築き、収入面も精神面もかなりしっかりと安定し始めます。
そのためプライベートに余裕を持てるようになり、将来を考える男性も少なくありません。パートナーに若い女性をと考える男性であれば、男として価値のある30代のうちにと思って、婚活に力を入れるようです。
最近は、独身も多く、結婚していても子供のいない夫婦、事実婚、週末婚、別居婚、同性婚など多種多様な生き方をする人が少なくありません。親世代と同じようにしなくてはならないという価値観もなくなりつつあります。
社会的な圧力の減少で、かつてよりは結婚しなければという危機感が減ってきているのでしょう。周りにも同じような人がいたり、晩婚化も後押しして、焦る必要がなく気軽に考える男性が増えています。
一般的な年収が「300万円」と言われている日本ですが、自分が暮らしていくのが精一杯の男性が増えている令和の現代です。結婚したくても将来やお金のことを考えるとできない、と考える男性は多いようです。自分の年収で、家族を養う自信がないので将来を考えると、結婚に踏み出せないということです。
結婚して子供を育てる環境・費用がシビアで、コスパが悪いと感じている男性は少なくありません。社会不安の中で教育費は右肩上がりなのに、子供を育てる環境は厳しくなり、日本での教育に不安を覚える人も少なくありません。
また、子供が騒ぐと通報されるような世知辛い世の中でもあります。周りを見ても、子育ては大変なだけで見返りが無いと考えてしまうようです。
世間には一人で楽しめる娯楽がたくさん氾濫しています。結婚や子育てにお金や時間をかけるよりも、自分のための楽しい趣味や娯楽を堪能して過ごしたい、という気持ちになりやすい傾向があります。
家の中で、一人でいくらでも楽しい時間を過ごせるので、打ち込んでいるうちに年齢を重ねていき、そのままずっと独身というパターンもあります。
激務だと恋愛をしている暇もなかなかありません。家庭を持つ自信も持てなくなります。連日、夜遅くまで仕事をして土日は寝て過ごしているという生活スタイルを続けていると、結婚や子育てを考えている余裕もありません。
出会いが多いようで少ないのが現代のようです。リモートワークも増え、出会いの定番でもあった職場恋愛も減少傾向にあります。
コンプライアンス問題やセクハラ、モラハラの危険性があることを恐れて、接触することを恐れる男性も少なくありません。
友人や知人の紹介、また色々なコミュニティ内での恋愛も、うまくいかなくなったときに気まずくなるのを避けるため、関係を壊さないように気を付けるようです。
男性の場合、自分の仕事が落ち着いてふと家族を作りたくなった時と、結婚したい女性、年齢のタイミングが合えば、結婚に踏み出すようです。
結婚を少しでも意識しているなら、いろいろな要因を気にして行動できないよりも、後悔しないように結婚に向けて動き出す行動力が大切になってくるでしょう。