家庭内別居とは、いったいどのような状態のことでしょうか。
同じ屋根の下で暮らしているのなら、別居じゃないのでは?と違和感を覚える人もいるでしょう。
家庭内別居を選択する夫婦関係とはどんなものなのか、理由やメリット・デメリット、また上手くやる方法など紹介しますので、参考にしてみて下さい。
夫婦が同じ家に住みながら、夫婦としての役割を果たさず、全く会話もしない状況にあることが家庭内別居です。
この場合、夫婦としての関係は破綻していると言えます。
本来なら別居したいのに、子供のことを考えるとできない、経済的な理由からできない、周囲の目があるからできないという様々な理由があり、家庭内別居を選択せざるを得ない状況にある夫婦です。
愛情はなくなっていることが多いため、完全に冷めきった夫婦関係とも言えるでしょう。
基本的に家庭内別居では、食事は別々に取ることになります。
共働き夫婦であれば、生活時間帯も違っており、それぞれのペースで準備するでしょう。
自分のものは自分で作ったり、各自お弁当を買ったり、外食で済ませることも多くなります。
生活費は、家庭の経済状況や夫婦の稼ぎ方に応じて負担するようになります。
家賃や水道光熱費、子供がいれば学費などをどのように支払っていくのか、事前に決めておくことは大事なことです。
夫婦関係は冷めきっているため、寝室は別々にする人がほとんどです。
部屋数がない場合などは、カーテンで仕切るなど工夫して、別の部屋を作る夫婦もいます。
仕事や外出しているときは、お互い顔を合わすことがないので、気分よく過ごすことができます。
しかし、在宅中にはトイレやお風呂・キッチン・リビングなど共有部分での接触はどうしても避けることはできません。
休日になれば、相手がいるときにはわざわざ外出したり、実家に帰るなど、できるだけ一緒の空間にいないように過ごす人が多いようです。
家庭内別居にまで関係が悪化しているということは、お互いが歩み寄ることを避けてきた結果です。
できれば修復したいと思う反面、今までのことを許せず、半分諦めているという状態でもあります。
子供のことや世間体を考えながら、どこかで夫婦関係が修復するかもしれないという期待を持ちながら過ごす人もいます。
話し合いたいと思っていても、夫婦関係が破綻しているので、これ以上揉めたくないと思っています。
軽い喧嘩なら普通の夫婦でもしますが、家庭内別居をしている夫婦は、もう喧嘩をすることすら嫌になっている状態にあります。
「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」といいますが、少々の喧嘩くらいするほうがいいのかもしれません。
家庭内別居は、一時的な場合が多く、ずっと続けられる体力や精神力はないでしょう。
別居期間中に、良くも悪くも夫婦の間には気持ちの変化が起こります。
アメリカでは、夫婦でカウンセリングを受けながら、長い時間をかけて修復のかたちを目指す努力をします。
第三者を挟んで話し合ったり、子供の将来を考えたりしながら、最悪の結果にならないように進んでいくことが大切です。
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