Cuddle Column
既婚者向け総合メディア Cuddle Place (カドル プレイス)とは

少子化と婚外恋愛:結婚制度の未来と個人の自由のバランスを考える

2025.04.30

日本では少子化が加速する一方で、結婚や家族の在り方は大きく変わりつつあります。かつて「当たり前」とされていた結婚・出産のモデルは崩れ、未婚率の上昇やセックスレスなどが出生数の減少に拍車をかけています。同時に、婚外恋愛やセカンドパートナーといった新たな人間関係の形も注目されるようになり、その背景には個人の自由や自己実現を求める価値観の変化があります。

こうした中、既婚者同士が安心してつながれるマッチングアプリ「カドル(Cuddle)」が注目されています。匿名性や共通理解のある環境により、既婚者の新たな出会いを支え、孤独や家庭内の不満を和らげる場となっています。社会制度と個人の幸せのバランスが問われる今、結婚制度の未来には柔軟な選択肢と価値観の共存が求められているのです。

現代社会における少子化問題の概観

日本社会では近年、少子化が深刻な問題となっています。例えば2023年の出生数は約72万7千人と過去最低を記録し、2024年は72万988人となり、9年連続で過去最小を更新しています​。さらに、合計特殊出生率(女性が一生に産む子どもの推計数)も1.20と過去最低水準に低下しています​。これは人口維持に必要とされる2.07を大きく下回る数値となっています。結婚する人自体が減っており、2023年の婚姻件数は約47万組と戦後で見ても極めて低い水準となりました。かつては当たり前だった「結婚して子どもを持つ」というモデルが、もはや当たり前ではなくなってきているといえます。

少子化の背景には様々な要因があります。経済的な理由や共働きの増加、教育費の負担などから「子どもは1人で十分」「そもそも子どもはいなくてもいい」と考える夫婦も増えてきました。また人々のライフスタイルの変化により、結婚自体を選ばない人も増えています。実際、2020年時点で50歳まで一度も結婚したことのない人の割合(生涯未婚率)は男性28.3%、女性17.8%にのぼり、1980年の男女各数%から大幅に増加をしています​。このように未婚化が進めば当然出生数も減ってしまうというものでしょう。

さらに、結婚している夫婦の間でも子どもが生まれにくくなっている現実があります。夫婦間の性生活の減少、いわゆるセックスレスの問題です。ある調査では、日本の既婚カップルの約7割が実質的なセックスレス状態にあることが報告されました。セックスレス夫婦が多ければ子どもができる可能性も低くなりますし、夫婦関係の満足度にも影響を与えかねません。このように少子化の背景には、「結婚しない」「結婚しても子どもを持たない(持てない)」という現代人の選択が積み重なっているのです。

結婚制度の歴史と変遷

現在の結婚観に至るまでには長い歴史的変遷がありました。かつて日本の結婚は家同士の結びつきとしての性格が強く、親や周囲が決めた相手と結婚する「お見合い結婚」が主流でした。20世紀半ばでは、恋愛結婚よりもお見合い結婚の方が多く、1950年代には全体の5割以上が親戚などの仲介による結婚だったと言われています。しかしその後時代が下るにつれて個人の意思を重視する恋愛結婚が増加し、1960年代には両者が逆転、1990年代半ばにはお見合い結婚は1割以下となり、2010年代にはわずか5%程度にまで減少しました​。つまり結婚は「家のための義務」から「本人同士の自由意思」に基づくものへと大きく変わってきたのです。

結婚制度の変遷は他にも見られます。戦前の日本では妻は夫の籍に入り、夫が家庭を経済的に支え妻は家事・育児に専念するという性別役割分業が当然視されていました。当時は夫が外で愛人を持つことが暗黙のうちに容認される風潮すらあり(実際、歴史的には地位の高い男性が側室や芸者との関係を持つ例もありました)、妻はそれを「浮気は男の甲斐性」として我慢させられるケースがあったのです。一方で女性の不倫は厳しく糾弾され、明治期には姦通罪(配偶者の不貞を処罰する法律)が存在した時代もありました。このように男女で不公平な結婚観が長く続いていたのです。

しかし現代では、法律上も男女は対等であり、結婚相手も自分で選びキャリアも夫婦それぞれが追求できるようになっています。平均初婚年齢も上昇しています。厚生労働省の統計によれば、2023年の平均初婚年齢は夫31.1歳・妻29.7歳で、1995年と比べ夫は2.6歳・妻は3.4歳も高くなっています。結婚する年齢が遅くなれば、子どもを持つタイミングも遅れたり子どもの人数が少なくなったりしがちです。また、「結婚=一生添い遂げるもの」という価値観も揺らいできているのも現状です。離婚は珍しいことではなくなり、価値観の不一致や愛情の喪失を理由に結婚関係を解消する自由も認められるようになりました。現代の結婚は、昔のように社会的義務や経済的必要性に縛られたものではなく、個人の愛情や幸福を重視した選択へと変わってきていると言えるでしょう。

婚外恋愛の捉え方の変化

結婚制度の変化と歩調を合わせるように、婚外恋愛(結婚している人同士の恋愛や関係)に対する世間の見方も少しずつ変化してきています。伝統的には、配偶者以外との恋愛や肉体関係は「不倫」「浮気」と呼ばれ、道徳的に強く非難されてきました。著名人の不倫が発覚すればワイドショーで連日取り上げられ、世間から激しいバッシングを受けるのは今も変わりません。実際、日本のメディアや世論は有名人の不倫に非常に敏感で、「不倫報道が炎上するのは日本特有」と言われるほどです。

しかし、その一方で実際には多くの人が婚外恋愛を経験しているというデータもあります。ある大規模調査によれば、日本の既婚男性の46.7%、既婚女性の15.1%が婚外性交渉を持った経験があると報告されています​。これは男性ではほぼ2人に1人、女性でも7人に1人程度が「浮気」経験者という計算です。意外に感じるかもしれませんが、現実には相当数の人々が何らかの形で婚外恋愛をしていることになります。また国際比較の調査でも、日本人の不倫に対する道徳的許容度は対象39か国中9位と比較的寛容な結果が出ており​、「表向きは厳しいが内心では割と寛容」という二面性を指摘する声もあります。実際、イギリスの調査では「過去に浮気をしたことがある」と認めた人の割合が日本は49%と世界で8番目に高かったとのデータもあります。こうした数字を見ると、婚外恋愛は特殊な人だけのものではなく、程度の差こそあれ多くの人にとって身近な現象と言えるかもしれません。

最近では婚外恋愛を指す言葉として「セカンドパートナー」という表現も耳にするようになりました。配偶者(ファーストパートナー)ではないが心の支えになる存在、という意味合いで使われる言葉です。従来の「不倫」という言葉よりもポジティブで柔らかい響きがあり、実際に「セカンドパートナーがいる既婚者」の実態調査も行われています。その調査によれば、セカンドパートナーが「現在いる」と答えた既婚者は全体の7.6%(男性の約10%、女性の約5%)にのぼったそうです​。約13人に1人は現在進行形の婚外恋愛関係を持っている計算で、これも決して無視できない割合です。また「機会があれば持ちたい」「興味はあるが行動に移していない」という潜在的な希望者も一定数いると考えられます。

技術の進歩も婚外恋愛のハードルを下げています。インターネットやスマホの普及によって、既婚者が新たな出会いを見つける手段が増えています。昔であれば社内の同僚や友人関係など限られた範囲でしか起こりえなかった不倫も、今やマッチングアプリやSNSを通じて見ず知らずの相手と知り合い、関係を築くことが可能です。たとえば海外では既婚者向けの出会いサイトが2000年代から登場し、日本でも広告が話題になったことがあります。日本国内でも後述するような既婚者のためのマッチングサービスが登場しており、「人知れず出会いたい」というニーズに応える環境が整いつつあります。このように、婚外恋愛に対する社会の目は依然厳しいものの、その実態は多様化・顕在化してきているのが現状と言えるでしょう。

個人の自由と社会制度のバランスの難しさ

結婚制度と個人の自由の狭間で、多くの人が葛藤を抱えています。一方で少子化対策のために「若者には早く結婚してどんどん子どもを産んでほしい」という社会的期待がありますが、他方で当の若い世代は経済的な理由や自己実現のために結婚・出産を先送りにしたり、あえて結婚しない道を選ぶ人も増えています。「結婚や出産は強制されるものではなく個人の自由だ」という考えが広がっている今、社会のニーズと個人の選択との間には大きなギャップが生まれているのです。

婚外恋愛についても同様です。法律的には日本の結婚制度は一夫一婦制であり、配偶者以外との恋愛や性的関係は望ましくないとされています。しかし、人間の心まで法律で縛ることはできません。個人の幸福を追求する自由社会や家族への責任とのバランスは非常に難しい問題です。例えば、結婚相手とは別に好きな人ができてしまった場合、「それでも倫理を守って配偶者だけを愛すべき」と考えるのは社会の論理ですが、「人生は一度きり、自分の本心に正直に生きたい」と思うのもまた一人の人間としての本音でしょう。この葛藤に明確な答えを出すのは容易ではありません。

また、日本では結婚によって家族を作ることが長らく奨励されてきましたが、個人主義的な価値観の台頭により家族の形も多様化しています。子どもを持たない選択をする夫婦(DINKs:共働きであえて子どもを持たない夫婦)や、事実婚・別居婚など従来とは異なるスタイルのパートナーシップも少しずつ受け入れられつつあります。こうした多様性は個人の自由を尊重するうえで望ましい反面、社会全体として見れば少子高齢化に拍車をかける側面もあります。社会制度(結婚制度)は基本的に「安定した家庭を作り次世代を育てる」ことを前提に設計されていますが、個人の価値観は必ずしもそれに沿うとは限りません。

例えば、結婚後に配偶者以外の人と深い関係を持つことについても、「家庭を裏切る行為だ」と感じるか「家庭を円満に保つための息抜きになる」と感じるかは人それぞれです。前者の価値観からすれば婚外恋愛は断じて許されない裏切りですが、後者の価値観からすれば本人たちが割り切っているなら周囲がとやかく言う問題ではないということになります。このように倫理観や価値観の多様化も進んでおり、社会全体のコンセンサスを得るのが難しくなっています。

結局のところ、結婚制度と個人の自由のバランスは一人ひとりが模索していくしかない問題なのかもしれません。国や社会が画一的に「こうあるべき」と押し付けても、個人の幸せは測れませんし、人の心を完全に制御することもできません。逆に個人の自由ばかりを尊重して社会的な枠組みを無視すれば、秩序が崩れ家族という安全基地も失われかねません。20代後半~40代という人生経験を積んできた世代の既婚者であれば、この狭間で悩んだり考えたりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。「自分らしく生きたい、でも家庭も大事にしたい」——その両立の難しさこそが、現代を生きる私たちの抱えるテーマなのだと思います。

婚外恋愛市場の拡大とカドル(Cuddle)の存在意義

こうした個人の欲求と社会通念のギャップの中で、婚外恋愛のための市場が近年拡大しています。皮肉なようですが、人々の潜在的なニーズがあるところにはビジネスが生まれるものです。実際、既婚者同士が出会うための合コンやイベント、匿名で交流できるオンラインコミュニティ、そして既婚者マッチングアプリなど、婚外恋愛をサポートするサービスが次々と登場しています。かつては密かに行われていた婚外の出会い探しが、現代では一種の「市場」として可視化されてきたとも言えるでしょう。

中でも注目されているのが既婚者マッチングアプリ「カドル(Cuddle)」です。カドル(Cuddle)は2022年にサービスを開始した比較的新しいプラットフォームですが、急速に利用者を増やし、累計会員数はすでに50万人を突破しています​。国内の既婚者向けサービスの中でも最大級の規模で、2023年4月の利用動向調査では利用率No.1との報告もあるほどです。ユーザー層は20代から50代まで幅広く、男女とも既婚者しか登録できない仕組みになっています。

では、こうしたサービスにはどんな価値があるのでしょうか。ただ単に不倫を助長してけしからん、と切り捨ててしまうのは簡単ですが、利用者の声に耳を傾けるとその存在意義が見えてきます。カドル(Cuddle)利用者の女性の一人は「同じ状況の人と繋がれる貴重な場所」と述べています​。仕事や家庭で忙しく新しい出会いが減った中、自分と似た境遇の既婚者と出会い、価値観を共有して語り合えることで日々の生活に潤いが生まれ孤独感の解消に大きな助けとなったといいます。さらに「匿名でやり取りできる安心感のおかげで、本音を打ち明けることができた」とも語っており、プライバシーが守られた空間で心の内を吐き出せることに救われた様子が伺えます。

別の利用者の声では、「その関係で心の平安が得られるのであればいい」とか「現パートナー(配偶者)と良い関係を維持するためのもの」といった意見もあります。実際、夫婦関係が冷え切ってしまったりセックスレスで悩んだりしている場合、外に心の拠り所を求めることで精神的なバランスを保ち、結果的に家庭円満を保っているケースもあるようです。カドル(Cuddle)のようなサービスは、そうした割り切った大人同士のセカンドパートナー探しをサポートすることで、「家庭は壊したくないが自分も満たされたい」というジレンマに一つの解決策を提示しているのかもしれません。

もちろん、婚外恋愛には常にリスクと道義的な問題が伴います。いくらマッチングアプリで安全に出会えても、嘘を重ねることによる後ろめたさや、万一バレてしまったときのダメージは計り知れません。それでもカドルにこれだけ多くの登録者がいるという事実は、「それでも誰かに求められたい」「もう一度恋愛のときめきを感じたい」という既婚者の潜在ニーズが確実に存在することを物語っています。そして、そのニーズに応えるサービスが現れたこと自体、結婚制度と個人の自由のバランスについて社会が模索を始めた一つの兆候とも言えるでしょう。

結婚制度の未来展望と個人の生き方

少子化や婚外恋愛をめぐる状況を踏まえると、これから先、結婚制度はますます変化を迫られるかもしれません。私たちの両親や祖父母世代とは異なる、新しい結婚や家族の形が生まれてくる可能性があります。その未来展望をいくつか考えてみましょう。

まず、結婚の形の多様化が進むでしょう。すでに別居婚や事実婚、子どもを持たない夫婦など様々なスタイルが登場していますが、将来は例えばオープンマリッジ(開かれた結婚)といった形態が受け入れられる余地も出てくるかもしれません。お互い合意の上で婚外の交際を認め合う夫婦や、複数人で子育てをシェアする共同体のような家族の在り方も、現時点では少数派ですが議論に上がっています。今は奇抜に見えるアイデアも、10年20年後には珍しくなくなっている可能性があります。実際、海外に目を向ければ婚外恋愛や事実婚が一般的な国もありますし、日本でも価値観のグローバル化とともに選択肢の一つとして検討されるようになるかもしれません。

次に、個人の生き方と社会の妥協点をどう見出すかが問われます。少子化がこのまま進めば社会保障や経済規模の縮小は避けられず、国家としては何とか出生率を回復したいところです。そのために、結婚や出産を後押しする政策(経済的支援の拡充や働き方改革による子育てと仕事の両立支援など)は今後も強化されるでしょう。しかし、それだけで人々の価値観が変わるわけではありません。大切なのは、個人が自分の人生設計を柔軟に描ける社会を作ることではないでしょうか。例えば、キャリアを積みたい人が一時的に仕事と育児を両立できる環境整備をしたり、シングルペアレントやステップファミリーへの偏見を無くしたりすることも必要です。結婚制度自体も、従来のように一種類ではなく、多様なパートナーシップを法的・社会的に認める方向にアップデートしていくことが求められるかもしれません。

そして何より、結婚するかしないか、子どもを持つか持たないか、どんな結婚生活を送るか——その選択肢が広がる中で、最終的に答えを出すのは私たち個人です。誰もが自分なりの幸せを追求してよい時代だからこそ、逆に迷いも生じます。従来型の幸せ(結婚して子を持ち家庭を築く)もあれば、そうではない幸せ(仕事や趣味に生きる、気の合うパートナーと緩やかな関係を続ける等)もあります。婚外恋愛にしても、「家庭を大事にしつつ外でも恋愛を楽しむ」という生き方が幸せなのか、「一途に配偶者だけを愛する」ことが幸せなのか、それとも「いっそ結婚という制度にとらわれない」方が幸せなのか——答えは人それぞれでしょう。

重要なのは、自分と身近な人たちが納得できる選択をすることです。もし夫婦間で十分に話し合い、お互いが合意の上でセカンドパートナーという形を受け入れているのであれば、それも一つの夫婦の形でしょうし、逆に不倫は絶対に嫌だという価値観であればお互い誠実である努力が必要でしょう。また、結婚する・しないに関わらず、生涯を充実させるために何が自分にとって大切かを見極めることも大切です。キャリア、恋愛、家族、自由、安定――様々な要素のバランスは人生のステージごとにも変化します。20代後半から40代にかけては、そのバランスが揺れ動く時期でもあります。だからこそ、一度立ち止まって「自分たちにとってベストな形は何だろう?」と考えてみる価値があるのでしょう。

結婚制度の未来は、一人ひとりの選択の集積によって形作られていきます。少子化という社会問題に直面する中で、従来の結婚観にとらわれない新しい生き方が模索されている現在、婚外恋愛のような一見タブー視されるテーマも含め、オープンに議論し理解を深めていくことが重要です。個人の自由を尊重しつつ社会との調和も図る——その難題に向き合いながらも、自分らしい人生を築いていけるよう、これからの時代を生きる私たちは知恵を絞っていかなければなりません。結婚という制度は変わっていくかもしれませんが、誰もが幸せに生きたいと願う気持ちは不変です。その思いを大切にしながら、未来の結婚や家庭のあり方を前向きに考えていきたいものですね。

他のコラムを読む

Related Articles
人気急上昇中!既婚者マッチングアプリ「カドル(Cuddle)」の口コミ・評判を徹底解説

人気急上昇中!既婚者マッチングアプリ「カドル(Cuddle)」の口コミ・評判を徹底解説

既婚者専用マッチングアプリ

Cuddle(カドル)
既婚者専用マッチングアプリCuddle(カドル)とは
マッチングアプリ「Cuddle(カドル)」は、結婚後も異性の友達・セカンドパートナーを簡単に探せる既婚者専用サービスです。
AIが自動でオススメのお相手を提案してくれます。
いますぐ使ってみる