マイホームを借りる・購入する前に、最適な広さや間取りを一番に考えるでしょう。
一般的には、部屋数にとらわれがちですが、未来の家族構成にあった広さから見てみると、違った価値観で見えてくることもあります。
住み替えをしないことを前提とした場合、どのくらいの広さが必要なのでしょう。
家族構成に合わせた部屋の広さについて紹介しますので、参考にしてみて下さい。
単身者の最低基準面積は25㎡・誘導基準面積水準は都市居住型(都市中心・マンション)で40㎡・一般型(郊外の戸建住宅)で55㎡となります。
単身赴任の人や、別居婚をしている夫婦であれば、単身者用の住まいを考えるでしょう。
一人暮らしで必要な広さは、その人のライフスタイルによっても大きく変わります。
休日には、家で料理を楽しむためにキッチンを広く確保したい人、リモートワークでデスク周りを充実させたい人もいるでしょう。
また、日中はほぼ外出するため、夜の癒やし時間を重要視して、寝室やリビングスペースを広くしたいという人もいます。
生活スペースと、寝室をちょっとした間仕切りを設ける場合、50㎡もあれば充分な広さのリノベーションが可能です。
生活スペースとは別に、ゆったりした空間の寝室を持ちたい、将来的にパートナーと暮らすことを考えれば50~65㎡の広さにすればゆとりのある生活ができます。
2人家族の最低基準面積は30㎡・誘導基準面積水準は都市居住型で55㎡・一般型で75㎡となります。
単身者や二人家族の最大のメリットは、部屋数を減らして大きな部屋をまとめることによりゆとりある暮らしができることです。
単身者用とされる1R・1K・1DKといった広さの物件では、少し窮屈に感じてしまう場合もあるでしょう。
夫婦それぞれに別の部屋が欲しい、趣味を楽しむ部屋が欲しいという人は、2LDK以上の部屋を選ぶ方がいいでしょう。
いつも二人の時間を優先する暮らしなら、40~45㎡の広さでも良いかもしれません。
リビングを広くしたり、書斎や収納の充実を考えるなら、45~55㎡あれば二人でゆったりと暮らすことができます。
将来子供が生まれても、しばらくは充分に暮らしていくことができる広さです。
3人家族の最低基準面積は、40㎡・誘導基準面積水準は都市居住型で75㎡・一般型で100㎡となります。
家族が3人であれば、50~65㎡くらいがよいでしょう。
子供の成長過程にも柔軟に対応できる広さで、プライベートスペースの充実も確保できます。
65㎡~85㎡あれば、さらにリビングを広くしたり、ゲストを招いてもゆとりのある暮らしができます。
子供が小さい頃は、家族で仲良く寝る人も少なくありません。
3人で寝れる寝室と、家族団らんできるリビング、そして子供のおもちゃが散らかっても気にならないように、子供部屋がある2LDK以上がおすすめです。
4人家族の最低基準面積は50㎡・誘導基準面積水準は都市居住型で95㎡・一般型で125㎡となります。
子供のいる家族にとって、優先されるのは子供の部屋の確保です。
子供の年齢によって、個室が必要になる時期や部屋をシェアするのか、兄弟姉妹で異性か同性かによっても考えていかなくてはなりません。
子供が小さい頃は、60㎡程度の広さでも夫婦の部屋と子供部屋で充分な広さは確保できるでしょう。
やがては、子供が独立して暮らしが変化していき、夫婦2人になることも想定しなくてはなりません。
永く住まうことを考えれば、住宅は夫婦2人で暮らしていくことを前提に、家族の変化に柔軟に対応できる広さの60㎡~95㎡位で選択するのが良いかもしれません。
家族4人を想定した場合、夫婦の寝室・リビング・子供部屋が2つあるのが理想的で、3LDK以上の広さをもつ物件を選ぶといいでしょう。
さらに、客室や書斎が必要ならば、4LDK以上の間取りがあればストレスなく快適に暮らせるでしょう。マンションであれば、4LDK以上の物件はとても少なくなるので、戸建てを考えた方がいいかもしれません。
家族構成に合わせた部屋の広さは、ライフスタイルによって様々です。
デザインの工夫ひとつで、部屋の広さの見え方は全く変わってきます。
マイホームを考えるときには、ライフステージの変化に柔軟に対応できるプランを練ってみることをお勧めします。
他のコラム
夫婦で転勤した後の友達の作り方 こちら