最近は、家庭内で発生する「モラハラ夫」「モラ夫」からの被害に声を上げる妻たちが少なからずいるようです。
家庭という閉ざされた人間関係の中で、もっとも身近な存在である夫から心を傷つけられることで、ダメージを受けてしまうこともあります。
自分の家庭の様子を振り返りながら、モラハラ夫の特徴と対処法を考えてみましょう。
モラハラとはモラル・ハラスメントの略で、モラル(道徳)を振りかざし、自分と世間一般の常識が正しく、相手が悪いといった考え方から振るわれる精神的暴力がこれに当たります。
直接的な暴力でなく、言動や態度などで相手に精神的な苦痛を与える行為です。
誰にも言えず、モラハラに苦しむ妻は年々増えています。
モラハラチェックリストで、あなたの夫に当てはまるかチェックしてみて下さい。
多く当てはまる人は、夫からのモラハラを受けている可能性があります。
モラハラ夫のターゲットは、妻です。
モラハラ夫は、妻を自分だけのものにしたいという独占欲が強く、常に妻の行動を監視して束縛しようとします。
友人と遊びに行くこと、パートなどで働きに出ること、職場の付き合い、実家に帰省することを制限しようとします。
自分の見ていない場所で、妻が他人と一緒にいることが、どうしても許せません。
モラハラ夫にとって妻はパートナーではなく、自分の支配下にいる奴隷のようなものなのです。妻の身だしなみに関しても口を出したり、チェックしようとします。
モラハラ夫は文句を言いたくて言うだけなので、妻がどんなに頑張っても状況は変わりません。
家事をさぼった、料理が美味しくない、掃除の仕方が悪いなどという細かいことまで文句を言ってきます。
モラハラ夫の怒りは、妻の行動が本当に問題なのかは、あまり関係がないようです。
妻がどんな行動をしようと、重箱の隅をつつくようにして責めます。モラハラ夫からすると、妻を見下すことで優越感に浸っているのです。
妻を虐めて、蔑んで、落ち込む姿を見ることが目的なので、妻がどんなに家事を頑張ったところで意味はありません。
モラハラ夫は、何か自分に不都合なことがあっても、謝まることをしません。
自分で本当に正しいと思っていて、必ず人のせいにします。
もしもあなたが「離婚したい」と切り出したとしても、モラハラ夫は決して自分の非を認めることはないでしょう。モラハラ夫に謝罪を求めるのは、ほとんど無理な話のようです。
モラハラ夫は自惚れが強く、自分を必要以上に大きく見せようとしたり、自慢話をして人の気を引こうとします。
モラハラ夫には、自分だけは人とは違うという変な思い込みがあります。
そして、周囲の人間を馬鹿呼ばわりして、不満を抱えています。その不満の矛先はもちろん妻で、暴言を吐いてしまう結果となります。
モラハラ夫は、妻の行動を束縛したり、家事のいい加減さを罵るわりに、自分自身は自由で、何をしても誰にも文句は言わせない態度を取ります。
自分には甘く、他人に厳しいのがモラハラ夫の大きな特徴です。
また、モラハラ夫の妻は得てして真面目で責任感が強い傾向があるので、我慢してモラハラ夫の言いなりになってしまいがちです。
モラハラ夫はとても嫉妬深いので、妻には自分のことだけを見ていて欲しいのです。
妻が買い物に行ったり、友人と会ってランチしたり、男性と会話しているだけでも、嫉妬して許せない行為として怒ります。できる限り束縛をして、妻が人と接触しないようにするのが特徴です。
夫にモラハラ行為の卑劣さを認識させるには、他人がどんなモラハラ被害を受けているのか話をすることをお勧めします。
この場合、 モラハラ夫に、他人のモラハラ状況を話して苦しんでいる人がいると認識させて、自分の言動を考えさせるようにうまく話を持っていきましょう。
基本的に、モラハラで嫌なことを言われたら、嫌だということを伝えることが大切です。
モラハラ夫は妻に反抗されると、それが許せなくて余計に反論してくるかもしれません。
そんな時に、モラハラ夫に怖気づいてしまうと、いい気にさせてしまうだけなので、弱気になってはいけません。
モラハラ夫に反抗できない人は、無理に反抗せず、まずは様子を見ることから始めるとよいでしょう。
モラハラ夫の妻は、夫に対して完璧に頑張ってしまうタイプが多い傾向にあります。
言われたことを完璧にやっても絶対に報われず、さらにモラハラ度を加速させる結果になりかねません。
夫から何か要求をされても、無理なものは無理だとはっきり断りましょう。
そのせいで何かを言われるようなら、「文句があるなら、自分ですれば」と開き直ることでモラハラが軽減されたというケースもあります。
とにかくムキにならずに、「勝手に言えばいい」ぐらいの大きい気持ちで、夫を放っておくことが大切です。
そもそも夫婦は、対等な立場でお互い助け合って生活していくべき関係です。
モラハラ夫が自分の言い分ばかりを通し、言葉や態度の暴力によって優位に立とうとするようでは、妻はストレスや心の傷を抱えてしまいます。
もしも自分の夫がモラハラだとわかった場合、このまま我慢して一緒に暮らし続けるか、それともこれからの新しい人生をやり直すか、じっくり考えてみることも必要かもしれません。
他のコラム
お互いの大切さを知るプチ別居とは こちら