フリーランス既婚女性のリアルなモーニングルーティーン

6:30 起床 - 静かな朝の始まり

平日の朝はだいたい6時30分に起床します。夫は私より少し早く6時ごろに起きているので、浴室からシャワーを浴びる音が聞こえ、自然と私も目が覚めました。布団の中でしばらくぼんやりとしつつ、窓の外を見ると朝の光がカーテン越しに差し込んでいます。柔らかな日差しを感じていると、少しずつ頭もスッキリしてきました。よし、今日も一日がんばろう。そう心の中でつぶやきながら、ゆっくりとベッドから起き上がります。

まずは寝室のカーテンを開けて、新鮮な朝の空気を部屋に取り込みます。深呼吸をして伸びをすると、体がシャキッと目覚める感じがします。夫はリビングでニュース番組を見ながら身支度を始めているようです。私も顔を洗って着替え、キッチンへ向かいました。

7:00 朝食と夫とのひととき

朝食は我が家にとって大事なコミュニケーションの時間です。夫は朝は軽めに済ませたい人なので、平日は和食よりもトーストやシリアルなど手軽に食べられる洋食スタイルが定番になっています。平日の朝はとにかく手早く準備できるものが中心です。今朝はトーストにバターを塗り、簡単なグリーンサラダとヨーグルト、それに昨夜作った野菜スープの残りを温めました。夫のために淹れたてのコーヒーも用意します。私もコーヒー派なので、2人分のコーヒーの香りがキッチンに広がり、朝の眠気を徐々に吹き飛ばしてくれます。

「おはよう、今日は天気良さそうだよ」と夫に声をかけながら、テーブルに朝食を並べました。夫はスマートフォンでニュースを読んでいましたが、「ありがとう、美味しそうだね」と笑顔を見せてくれます。二人で「いただきます」と手を合わせ、短いながらもほっとする朝食タイムを過ごしました。テレビからは天気予報が流れ、今日は雨の心配もなさそうです。私たちは「今夜は何食べようか」などと他愛ない会話をしつつ、ゆっくりと食事をとりました。

7:30 身支度と簡単な家事

朝食を終えたら、夫は「ごちそうさま。そろそろ支度してくるね」と席を立ち、出勤の準備に取りかかりました。私もテーブルから食器を下げて、キッチンでさっと洗い物を済ませます。平日の朝は時間との勝負ですが、食器が流しに溜まったままだと落ち着かないので、この時点で片付けてしまいます。その間に洗濯機もスイッチオン。天気が良い日は朝のうちに洗濯をして干しておくと、日中の陽ざしでカラッと乾いて気持ちがいいものです。

一方、夫はスーツに着替えて出勤の身支度中です。ネクタイが曲がっていたので「ちょっと待って」と私が声をかけて直してあげました。身支度を整えた夫は、自分で髪を整えたり携帯と財布をカバンに入れたりと慌ただしくしています。私は洗面所で軽くメイクをし、外に出る夫に合わせて自分も服装をきちんと整えました。子どもがいない分、朝の時間には少し余裕がありますが、ついでにゴミ出しをしておく日もあります。今日はちょうど可燃ゴミの日だったので、夫にゴミ袋を持って行ってもらうことにしました。

8:00 夫を見送り、一人の時間

だいたい8時ごろになると、夫が出勤のため家を出る時間です。玄関で靴を履いた夫に「行ってらっしゃい、気をつけてね」と声をかけ、笑顔で見送りました。昨夜のうちに作っておいたお弁当を夫のカバンに入れて手渡します。「ありがとう、行ってきます！」と元気に出て行く夫の背中に向かって、私も「いってらっしゃい」と小さくつぶやきました。夫はこの後、駅から満員電車に揺られて東京のオフィスへと向かいます。毎朝大変そうですが、頑張る夫を送り出すのも妻である私の日課です。最後にドアを閉めると、家の中には私ひとりだけ。ホッと一息つく瞬間です。

誰もいないリビングにしばし立ち尽くし、カレンダーを見ながら今日のざっくりとした予定を頭の中で確認します。夫を送り出したあとのこのひとときは、専業主婦でも働く女性でも、きっと貴重なリセットの時間ではないでしょうか。私の場合はここから仕事モードに入る前の切り替え時間になります。

ふと耳を澄ますと、先ほど回しておいた洗濯機がピーピーと終了を知らせる音を立てました。仕事に取りかかる前に、洗濯物を干してしまうことにします。ベランダに出て洗濯物を一枚一枚パンパンと振り、ハンガーにかけて干しました。朝の爽やかな空気の中で布を干すと、家事をひとつ片付けた充実感も相まって清々しい気持ちになります。

8:15 ソファでひと息と「カドル」のチェック

夫を送り出して一区切りついたら、リビングのソファに腰を下ろしてひと息つきます。朝食の際に淹れたコーヒーがポットに少し残っていたので、自分用にもう一杯注ぎました。温かいマグカップを両手で包みながら、テレビでは朝の情報番組が流れているのをなんとなく眺めます。ふとスマホに目を落とすと、SNSの通知がいくつか来ていました。この時間に一度、SNSやニュースを軽くチェックするのが私の日課です。

SNSにひととおり目を通したあと、実は最近始めた既婚者マッチングアプリ「カドル」もこっそりチェックします。結婚していても新たな出会いや会話を楽しめると聞き、少し前に興味本位で登録してみました。最初は「既婚者でマッチングなんて…」と戸惑いましたが、同じ既婚という立場だからこそ話せる共通の話題や悩みもあるかもしれないと、今では前向きに捉えています。

今朝もカドルを開いて、昨夜マッチした同じく既婚の男性からメッセージが来ていないか確認しました。メッセージ欄を見ると、彼から「おはようございます。今日もお互い頑張りましょうね！」と朝の挨拶が届いています。私は思わずクスッと微笑み、「おはようございます！朝からメッセージ嬉しいです。今日も一日お互い頑張りましょう」とすぐに返信しました。夫以外の誰かと交わす何気ないやり取りが、新鮮でちょっとしたドキドキをもたらしてくれます。この秘密の朝の楽しみを味わったあとは、そろそろ仕事モードに頭を切り替える時間です。

8:30 仕事モードに切り替え

ソファでリラックスした後は、気持ちを引き締めて仕事に取りかかります。パジャマのままではどうにも集中できないので、このタイミングで部屋着からカジュアルな普段着に着替え直しました。自宅で仕事をしていると緊張感が薄れがちですが、服装を整えるだけでシャキッとスイッチが入ります。リビングの一角にある自分の仕事机に向かい、ノートPCの電源をオン。私はフリーランスのWebライターとして活動しており、いくつか抱えている案件の締め切りや打ち合わせ予定をここで確認します。

メールボックスを開いてクライアントからの新着メールをチェックし、急ぎの連絡があれば返信しました。幸い今朝は至急対応すべき仕事はなさそうです。そこで、午前中に記事の構成をまとめ、午後はクライアントとのオンライン打ち合わせに備え、夕方までにもう一本別の記事を書き上げる...といった具合に一日のタスクをざっと洗い出し、メモに書き出しました。やることをリストアップすることで頭の中も整理され、自然と仕事へのスイッチが入ります。時刻はまもなく8時30分。軽くストレッチをして背筋を伸ばし、机の上を整頓します。コーヒーの残りを一口飲み干して深呼吸。よし、そろそろ本格的に仕事開始です。

朝のルーティンを終えて

こうして夫を送り出してから自分の仕事に取り掛かるまでの朝のルーティンが一通り完了しました。結婚生活と自宅での仕事を両立する中で、朝の限られた時間に家事や自分の時間をうまく取り入れることで、一日を気持ちよくスタートできていると感じます。もちろん、毎日計画通りに動けるわけではなく、寝坊して朝食を簡単に済ませたり、バタバタと準備をする日もあります。ですが、自分なりの習慣を持って朝時間を過ごすことで、その日一日の心持ちが大きく変わると実感しています。

子どもがいない今だからこそ実現できているゆとりある朝時間ですが、その分夫婦二人の静かな時間を大切にし、メリハリをつけて過ごすよう心がけています。実は、朝に「カドル」で交わすメッセージのようなちょっとした刺激が、日々のマンネリを和らげてくれる効果も感じています。もちろん夫との仲は良好ですが、結婚して数年経つとどうしても生活がパターン化しがちですよね。そんな中、自分だけの小さな楽しみがあることで精神的にも余裕が生まれ、結果的に笑顔で一日を過ごせています。

いつか子どもを授かれば、きっと朝の慌ただしさも増して今のようにはいかないでしょう。それでも、今はこの穏やかな朝のひとときを大切に、私なりのペースでリアルな生活感あふれる毎日を送っています。明日もまた、同じように慌ただしくも心地よい朝が始まることでしょう。それでは、今日も一日頑張ります。