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昭和・平成・令和でどう変わった?浮気・不倫観の変遷を読み解く
2025.03.12昭和・平成・令和の浮気・不倫観の変遷を解説し、現代の価値観の多様化について考察します。昭和では家父長制が強く、男性の浮気は容認されがちでしたが、平成になると男女平等が進み、不倫への厳しい視線が向けられるようになりました。メディアによるスキャンダル報道が大きく影響しました。令和ではSNSやマッチングアプリの普及により、出会いの多様化が進み、既婚者向けマッチングアプリやオープンマリッジ、セカンドパートナーなどの新たな関係性が生まれています。不倫に対する厳格な倫理観と、多様なパートナーシップの模索が共存する時代となり、今後も恋愛や結婚観は変化し続けるでしょう。
はじめに
時代とともに、人々の浮気・不倫観は大きく変化してきました。昭和時代には「浮気は男の甲斐性」などと言われ、男性の浮気が半ば当然視される風潮がありました。しかし、平成に入ると女性の社会進出が進み、恋愛や結婚に対する考え方の自由度が多様化しました。そして、令和の現代では、SNSやマッチングアプリの普及によって出会いの形が変化し、オープンマリッジやセカンドパートナーといった新しい関係性が登場しています。
本記事では、昭和・平成・令和における浮気・不倫観の変遷を振り返り、現代における新たなパートナーシップについて考察します。
昭和の浮気・不倫観
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昭和時代(1926〜1989年)は、日本社会の価値観が大きく変化した時期ですが、男女関係においては家父長制的な結婚観が根強く残っていました。戦前の日本では「姦通罪」によって不倫が処罰の対象でしたが、その内容は「夫の不倫は相手が既婚女性の場合のみ罰せられるが、妻の不倫は相手が未婚・既婚に関わらず罰せられる」というもので、昭和22年まで存続しました。
また、「浮気は男の甲斐性」といった言葉が象徴するように、男性の浮気はある程度許容される風潮がありました。特に裕福な男性が愛人(妾)を持つことはステータスの一種とされ、実業家の渋沢栄一が3人の妾を囲っていたという逸話もあります。当時の社会では、不倫に対する社会的な寛容度が高く、芸能人や政治家の男性が愛人関係を持っていても大きなスキャンダルになりにくい傾向がありました。このように昭和の時代においては、法律ですらも男性に甘いものであり、社会的にも男性の浮気には寛容な傾向が強くありました。
平成の浮気・不倫観
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平成時代(1989〜2019年)に入ると、女性の社会進出が進み、恋愛や結婚においても男女平等の意識が高まりました。その結果、結婚後に一方的に我慢を強いられることに疑問を持つ人が増え、不倫に対する社会的な厳しさが強まりました。その結果、妻たちは夫の不倫に泣き寝入りするだけでなく、離婚や法的措置(不倫相手への慰謝料請求など)によって自分の権利を主張するようになります。実際に不倫相手への慰謝料請求が広く認知されるようになり、浮気は許されない裏切り行為と見なされるようになったのもこの時期です。
また、有名人の不倫スキャンダルがメディアで大きく取り上げられるようになったのも平成時代の特徴です。例えば、1996年には俳優・石田純一が不倫騒動の際に「不倫は文化」と発言したと報じられ、日本中の注目を集めました。この出来事は、不倫に対する世間の関心の高さを象徴するエピソードと言えるでしょう。平成後期になるとインターネットと携帯電話の普及によって人々のコミュニケーション手段は一変しました。SNSやブログ、出会い系サイトが多くの人に広く認知され、普及したことで、従来は限られた範囲でしか起こりえなかった出会いがネットを介して広がり、多くの人が簡単に様々な人と関係を持つことができるようになりました。
このように、平成時代は情報化と価値観の多様化が進んだ結果、表向きは浮気・不倫に対して厳しい世論が形成されつつも、裏では様々な人が様々な形で関係を持つ土壌ができた時代とも言えるでしょう。
令和の浮気・不倫観と新しい関係性
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令和時代(2019年〜)に入ると、SNSやマッチングアプリが生活に広く浸透し、人々の出会い方や関係性はさらに多様になっています。スマートフォンひとつあれば匿名で知らない人とも繋がれる時代となり、既婚者であっても新たな出会いの機会が格段に増えました。実際、近年では「婚外恋愛」「セカンドパートナー」「オープンマリッジ」といった言葉が一般にも浸透し、既婚者の結婚観や生活スタイル、婚外交際に対する価値観が多様化している様子がうかがえます。令和ならではの浮気・不倫観と、新しく登場した関係性について詳しく見ていきましょう。
SNS・マッチングアプリの普及と出会いの多様化
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令和の現代では、TwitterやInstagramといったSNSから、TinderやPairsなど一般向けのマッチングアプリまで、あらゆるオンラインツールが出会いの場になり得ます。趣味の合う人同士の繋がりがきっかけで友人以上の関係に発展したり、昔の同級生とSNSで再会して恋人関係になったなどの例も珍しくありません。
そのような中で、注目すべきは、既婚者向けのマッチングアプリが登場したことです。令和の時代には「既婚者限定」で異性との出会いを提供するサービスが現れ始めました。例えばカドル(Cuddle)は既婚者マッチングアプリの中でも代表的なサービスで、既婚者同士が家庭の悩みや不満を相談できる既婚者のための新しい第3の居場所を探せるマッチングアプリとして多くの既婚者から注目を集めています。実際にカドル(Cuddle)の利用者は「家庭では満たせない癒やしを求める」「同じ立場の人同士なので割り切った関係を築ける」という理由で利用を続けているといいます。実際、カドル(Cuddle)運営社の調査でも、現代の夫婦関係には様々な形が存在し、既婚男女の間で異性との関係性に対するニーズがあることが示唆されています
このようなアプリの意義としては、「誰にも迷惑をかけずに割り切った関係を楽しみたい」「家庭を壊すつもりはないが日常生活の中に刺激がほしい」という既婚者同士ならではの需要に応える点があげられるでしょう。お互い既婚者であることを理解した者同士が出会うため、同じ境遇やリスクを背負って楽しむことができるという特殊な安心感もあることでしょう。
セカンドパートナー・オープンマリッジという新しい関係
近年注目されているのが「セカンドパートナー」と「オープンマリッジ」という新たな関係性です。
- セカンドパートナー:肉体関係のない婚外のパートナー。配偶者とは異なる「心の支え」としての存在。
- オープンマリッジ:夫婦が互いに婚外恋愛を認め合う関係。
いわゆる浮気や不倫と異なり性的な関係を伴わないため、“心の支え”としての関係とも言えます。「プラトニック不倫」という別名があるように、一線を越えないことで配偶者を裏切っていないと考える人もいます。近年、セカンドパートナーという考え方はテレビや雑誌でも取り上げられるようになり、「不倫にならない既婚者の新しい男女関係」として注目されています。
令和時代の浮気・不倫観:厳格化と多様化の共存
興味深いことに、令和の現代では浮気・不倫に対する見方が「厳格化」と「多様化」の両極を併せ持っています。SNSやメディアでは不倫スキャンダルが激しくバッシングされる一方で、オープンマリッジやセカンドパートナーといった新しいパートナーシップに対しては一定の理解を示す人も増えています。
つまり、「こっそり裏切る不倫」には今まで厳しい目が向けられる一方、「合意の上で築かれる新しい関係性」には多様な生き方として理解を示そうという動きが令和には見られるのです。浮気・不倫観が一律ではなくなり、多様化したからこそ、その内容によって評価も大きく分かれる時代こそ令和時代の最大の特徴と言えるでしょう。
まとめ
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昭和・平成・令和と移り変わる中で、日本人の浮気・不倫観は時代の価値観や社会の構造を映し出す鏡のように変化してきました。昭和では男性優位の中で浮気が黙認される場面も多く、平成では男女平等意識の高まりから浮気への非難が強まり、令和では非難の厳しさは保ちつつも新たな関係性を模索する動きが出てきています。既婚者向けマッチングアプリなどの登場によって、従来は「けしからん」と一蹴されていたような婚外の出会いや関係にも一定の理解を示す空気が生まれ始めています。それは決して不貞行為の美化ではなく、「結婚生活を続けるための一つの工夫」として前向きに捉える人が増えているということでしょう。もちろん、浮気や不倫そのものを推奨する声は少数派であり、大半の人にとっての理想は配偶者との良好な関係を保つことに違いありません。ただ、人生100年時代とも言われる長い結婚生活の中で、従来の枠にとらわれないパートナーシップを選ぶ夫婦が現れてきた点は、令和という時代ならではの特色と言えます。
未来のパートナーシップはさらに多様化していく可能性があります。既婚者マッチングアプリの利用者が今後も増え、オープンマリッジやセカンドパートナーといった関係が市民権を得てくる可能性は非常に高いでしょう。一方で、不誠実な裏切りに対する社会的制裁も引き続き厳しいままであると考えられます。そうした厳しさと寛容さの共存こそが、令和の浮気・不倫観の特徴であり、今後も議論が続くテーマではないでしょうか。私たち一人ひとりが自分にとっての幸せなパートナーシップとは何かを考え、時代の変化に合わせて最適な関係性を築いていくことが求められているのかもしれません。
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