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岩手夫婦と不倫のリアル ― 静けさと情の深さ編
2025.07.01口数少なく情は深い岩手。雪かき協力が恋の序章、浄土ヶ浜ドライブ密会や座敷わらし噂話が火種になる奥ゆかしい不倫事情を、密会スポットとゴシップで追います。
岩手って、こんなところ
- 面積:15,275㎢(全国2位の広さ)
- 人口:約118万人。盛岡と沿岸部に三割、残りは山あいの町と里
- 気候:内陸は氷点下15℃級の厳寒、沿岸は海霧が立ちこめる“やませ”が名物
- 産業:畜産と米、そして南部鉄器と漆器。観光は平泉・浄土ヶ浜・小岩井農場が三本柱
- 交通:新幹線で東京まで2時間10分。車移動が主流で冬は“凍結マラソン”の長距離通勤
奥羽山脈の静けさと三陸の荒波、そのコントラストが恋の温度差をつくり出します。
“岩手夫婦”のあるある
口数少なく、情は深い
「寡黙だけれど腹の底は熱い」と評される岩手人気質。夫婦喧嘩も無言時間が続き、翌朝には何もなかったように味噌汁が並ぶ——けれど相手の体調には人一倍敏感で、雪道を30分歩いてでも薬と熱い甘酒を差し出す。
雪かきが夫婦タスク
12月から3月まで毎朝5時の雪かきは必須。夫婦の息が合えば静かな労働瞑想、噛み合わなければため息が白く舞う。手伝いに来た隣家の青年とスコップを交わす目線が、密やかな火花になることも。
“座敷わらし”伝説が生きている
遠野や二戸では座敷わらしが宿るとされる古民家が今も健在。夫婦で泊まると子宝や商売繁盛のご利益が…と言われる一方、“深夜に誰かの小さな足音を聞いた”という怪談が添えられ、恐怖と胸騒ぎが混ざり合う。
恋の火がつく瞬間
火種はまず雪かきで起こる。氷点下10℃の夜明け前、ヘッドライトを付けたスノーダンプがぶつかり合い、無言で雪を寄せる共闘感が心拍を揺らす。ふと見上げた相手の吐く息がオーロラのように街灯をにじませ、その瞬間だけ視線がロックオン。言葉はなくても、凍えた手がスコップ越しに震えを伝える。
次に浄土ヶ浜ドライブ。波が翡翠色に透ける冬の晴れ間は観光客がほとんどおらず、海沿いの県道は二人きりのステージ。車窓に映る白い浜と黒い奇岩の対比がドラマの背景画になり、「こんな景色を誰かと共有したかった」と呟く声が静かな密室に響く。そのまま防潮堤を背に車を止めれば、潮騒とタイドプールの反射光が秘密を照らすスポットライトへ。
そして座敷わらし宿。縁側を渡る冬の木枯らし、囲炉裏の赤い炭、天井の梁に吊るされた行灯の薄明かり——そこでは人の気配と幽霊譚が入り混じり、「もし今夜わらしが現れたら願い事は?」と囁き合うだけで背徳の呪文が完成する。
密会コースと隠れ家スポット
岩手で密会と言えばまず三陸鉄道のレトロ車両を貸し切った夜行イベント列車。車内灯を落とし水平線に月が沈むのを眺める列車は、わずか数十名の乗客しかいないため視線が交差するたびに息が詰まる。それから国道45号を北へ走り、久慈・侍浜の海食洞窟へ。潮が引いたすきに懐中電灯を片手に岩のトンネルを抜けると、波音が消える真黒の空間が現れ、そこにふたりの足音だけが反射する。内陸なら、小岩井農場の白樺並木を走り抜け、放牧地の奥にあるストーンハウスでモッツァレラピザをテイクアウト。雪野原のテールランプが唯一の光源となり、熱いチーズと白い息が絡み合う。
数字で読む県ラブ事情
- 離婚率:人口千対1.64(全国24位)
- 平均初婚年齢:夫31.3歳/妻29.5歳
- 年間降雪日数(盛岡):96日
- 職場恋愛発生率:25%
- 座敷わらし関連宿泊客数:年間約2.8万人、そのうちカップル予約46%
三陸・内陸ゴシップ&事件簿
2018年、浄土ヶ浜でドローン空撮中に抱き合う男女が偶然映り込み、映像投稿サイトでバズったのち二人が既婚者と判明。「海の極楽で地獄見た」と地元紙が見出しを打った。2020年には沿岸の牡蠣加工場で夜勤男女が作業着のまま社用冷蔵庫前でキスしている写真が流出し、“氷点下ラブショック”としてテレビ取材が殺到。2022年には遠野の座敷わらし宿で男女が失踪。布団が二組使用済みだったことから駆け落ちと見られ、翌月岩泉の鍾乳洞近くで車中生活をしているところを保護された事件が「わらしに呼ばれた恋」と噂になった。
心が揺れたときのセルフケア
雪かきは心の筋トレ。冷えた空気と重い雪を二人で運ぶうちに、無言のリズムが気持ちを整えてくれる。その後はホットミルクに赤べこみたいな金時人参を刻んで温スープ。体が温まれば言葉も自然に溶け出す。もし沈黙が続く夜は、座敷わらし宿のオンライン配信を一緒に眺め、「現れたらどうする?」と他愛ない妄想トークを楽しんでみて。非日常を共有すれば、現実の温度がゆっくりと上がっていくはず。
まとめ
静かな雪景色の下で交わされるわずかな言葉と深い情。それが岩手の恋の骨格です。雪かきスコップの硬い音、浄土ヶ浜のさざ波、座敷わらしの足音——どれも小さく控えめだけれど、耳を澄ませば心に響く音色。
私自身、雪灯りだけの侍浜洞窟で「もし世界が真っ暗になったら守ってくれる?」と囁かれたら、一歩踏み出しそうになる。でも洞窟を出れば月と街灯が必ず待っている。その明かりが照らすのは帰るべき家。それを忘れずに、今夜も雪片の静かなリズムに耳を澄ませて。
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