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世界の既婚者向けユニークイベント5選
2025.05.28本記事では、夫婦仲を見つめ直せる世界のユニークな夫婦向けイベントを5つ紹介。日本の「いい夫婦の日」は感謝を伝える記念日として全国でさまざまな取り組みが行われます。インドの「カルバ・チョート」では、妻が夫の健康と長寿を願って断食を捧げ、夫婦の絆を強めます。フィンランドの「妻キャリー世界選手権」は障害物レースで、パートナーとの信頼と協力が試されます。サウジアラビアでは若者支援を目的とした大規模な合同結婚式「人生の夜」が開催され、文化と現代性の融合が話題に。さらに、「世界結婚の日」と「結婚週間」では世界各国で夫婦の絆や家庭の大切さを称え、結婚の価値を再確認します。異なる文化の夫婦イベントから、結婚生活の新たな視点が得られる内容です。
目次
結婚生活に彩りを添え、夫婦の絆を深めるユニークなイベントが世界各地に存在します。本記事では欧米・アジア・中東など各地域で開催されている特徴的な既婚者向けイベントを5つ厳選して紹介します。それぞれのイベントについて、開催国や概要、参加者層、活動内容、目的(夫婦の絆を深める、夫婦同士の交流、ライフバランス支援など)やユニークな特徴を分かりやすく解説します。ぜひ世界の多様な夫婦イベントを知るヒントにしてください。
1. いい夫婦の日
- 開催国・地域: 日本全国(毎年11月22日)
- 概要: 「いい夫婦の日」は、11月22日(「11=いい」「22=ふうふ」の語呂合わせ)に夫婦への感謝を形にすることを呼びかける日本の記念日です。1988年に財団法人余暇開発センター(現・日本生産性本部)によって提唱され、以来毎年各地で関連イベントが行われています。
- 参加者層: 日本中の既婚者・カップル(恋人同士も含むことがあります)が対象で、幅広い世代の夫婦が参加します。20~40代の比較的若い夫婦から、結婚歴の長いベテラン夫婦まで、自分たちのペースで楽しめるよう工夫されています。
- 活動内容: 各地の自治体や企業主催で夫婦向けの様々な企画が催されます。例えば、夫婦で一緒に参加する記念ウォーキングやボウリング大会、夫婦に関する川柳コンテストの開催、著名人カップルを表彰する「パートナー・オブ・ザ・イヤー」授賞式などがあります。また、11月22日当日に合わせたキャンペーンも盛んで、レストランやショップで夫婦割引サービスが提供されたり、記念日の旅行プランが企画されたりします。最近のユニークな例では、精肉店で夫婦がレジでキスをするとお肉が割引になる「チュー割」サービスが話題になりました。
- 目的・狙い: 日頃は照れくさくて言えない感謝の気持ちを夫婦がお互いに伝え合うきっかけを作ることが目的です。夫婦で特別な時間を過ごすことでコミュニケーションを活発にし、夫婦円満の秘訣である対話や感謝を再確認してもらう狙いがあります。
- ユニークな特徴: 記念日の名称自体が語呂合わせという遊び心から始まっており、公的機関や企業も巻き込んだ全国的な盛り上がりを見せる点が特徴です。自治体や協賛企業も「いい夫婦の日休暇」の取得を推進したり、結婚記念日のオリジナル婚姻届を配布したりと、夫婦生活を応援するユニークな取り組みが数多く展開されています。
2. カルバ・チョート
- 開催国・地域: インド(主に北部)および周辺のヒンドゥー教文化圏
- 概要: カルバ・チョート(Karva Chauth)は、ヒンドゥー教徒の既婚女性たちが毎年秋(10月~11月頃)の特定の日に行う伝統的な祭礼です。北インドを中心に古くから行われており、現在ではボリウッド映画などの影響でインド各地に広く知られるイベントとなっています。
- 参加者層: 主役は16歳以上の既婚女性ですが、未婚女性が将来の夫のために参加することもあります。年齢層は新婚の20代から中高年まで様々ですが、特に新婚や若い妻たちにとっての一大イベントです。男性(夫)は直接の主役ではないものの、祭りの最後に重要な役割を担います。
- 活動内容: 祭り当日、女性たちは日の出前に義理の母が用意した食事をとった後、夫の帰宅と月の出まで一切の飲食を断つ断食を行います。水さえも口にしない厳格な絶食ですが、日中は近所の既婚女性同士で集まって民族衣装サリーに身を包み、手足にヘナ(メヘンディ)で模様を描き、神話の物語を聞いたり伝統的な歌やゲームを楽しんだりして過ごします。夕方以降は空の月の出時刻に注目し、いよいよ月が昇ると妻たちはふるい(ザル)ごしに月を眺め、次いでそのふるい越しに夫の顔を見てから断食を終了します。断食明けの一口目の水や食べ物は夫から直接与えてもらい、夫婦で神に祈りを捧げて感謝します。
- 目的・狙い: 妻が自らの苦労をいとわず断食を捧げることで夫の健康と長寿、夫婦の絆を祈願することがこの祭りの本来の目的です。また、女性たちが集団で過ごすことで義理の家族以外の友人関係(「カンガン・サヘリ」と呼ばれる義姉妹のような絆)を深め、互いに支え合う意味合いもあります。夫にとっても妻の愛情と献身に感謝し、自身も応える機会となっています。
- ユニークな特徴: 一日限りとはいえ厳しい断食を課す行事でありながら、色鮮やかな衣装や化粧、月を見るロマンチックな儀式といった要素から、文化的にも視覚的にも華やかなイベントです。現代ではSNSやテレビで月の出時刻が周知されたり、夫が仕事を切り上げて早く帰宅するなど夫婦双方で協力して祭りを完遂する姿も見られ、伝統と現代的夫婦関係の融合が特徴的になりました。
3. 妻(ワイフ)キャリー世界選手権
- 開催国・地域: フィンランド(ソンカヤルヴィ)を発祥に、欧米各国へも拡大
- 概要: 「妻キャリー世界選手権(奥様運び世界選手権)」は、男性がパートナーの女性を担いで障害物競走を行うスポーツ大会です。毎年夏にフィンランド東部の小さな町ソンカヤルヴィで世界大会が開催されており、1992年から続く伝統となっています。競技名に「妻」とありますが、実際には未婚のカップルや友人同士でも参加が可能で、担がれる側は17歳以上であれば誰でも構いません。近年はフィンランド以外にもアメリカやオーストラリアなど各国で地域大会が開かれ、優勝者が本場フィンランドの世界大会に挑戦する例もあります。
- 参加者層: 主に20~40代くらいまでの体力自慢の男女ペアが参加します。国際色も豊かで、世界中から集まったカップルがライバルとなるため国際交流の場にもなっています。観客として地元住民や観光客も多数訪れ、家族ぐるみで楽しめるお祭りのような雰囲気となっています。
- 活動内容: 男性が女性を担ぎ上げ、253.5メートルのコースに設けられた水たまりや柵などの障害物を一緒に乗り越えてタイムを競います。担ぎ方は自由ですが、もっとも効率が良いとされるのが「エストニア式」と呼ばれる、女性が逆さになって男性の背中に足を絡める独特のスタイルです。大会当日は予選から決勝まで行われ、地面は泥だらけ、水しぶきも上がる中で転倒するペアも続出し、大いに盛り上がります。さらにベストコスチューム賞やユーモア賞といった副賞もあり、仮装して参加する夫婦もいて会場を沸かせることもあります。
- 目的・狙い: 元々は19世紀の盗賊伝説(略奪婚で女性を担いで連れ去ったという話)にちなんで始まったとも言われますが、現在では村おこしと国際交流、夫婦やカップルのチームワーク醸成を目的としたスポーツイベントになっています。力と絆を試す共同作業を通じて、参加するカップルは互いの信頼関係を再認識できます。また勝敗に関係なく「楽しむこと」がルールに明記されており、夫婦で思い切り笑い合いながら体を動かすこと自体が大きな目的です。
- ユニークな特徴: この大会最大の話題は優勝賞品が「妻の体重と同じ重量のビール」であることです。例えば奥様が50kgなら50kg分のビールが贈られるというユーモアたっぷりの賞品で、夫婦で勝ち取ったビールを仲間と分かち合うのも醍醐味となっています。また、小さな町での手作り感あふれる大会が世界的知名度を獲得している点も特徴的で、選手も観客も国籍や言葉の壁を超えて一体となって楽しめる国際的な夫婦イベントです。
4. 大規模マス結婚式「人生の夜」
- 開催国・地域: サウジアラビア(リヤド)
- 概要: サウジアラビアでは、若者の結婚を社会全体で後押しするために大規模な合同結婚式が催されることがあります。特に首都リヤドで開催される「リヤド・シーズン」という大規模エンターテインメント祭の一環として行われた「人生の夜(Night of Life)」と題するイベントが有名です。2025年のリヤド・シーズンでは、約300組ものカップル(新郎新婦600名)を一度に祝福する盛大な結婚式が開催され、話題を呼びました。
- 参加者層: サウジ国内で結婚を控える若いカップルが主な対象です。高額な結婚式費用の負担を軽減しようと政府や企業が支援する社会貢献企画でもあるため、参加したカップルには公募で選ばれた新婚さんたちも多く含まれます。一般の観客もフェスティバル参加者として式典を見守り、テレビ中継やオンライン配信を通じて全国の人々が視聴していました。
- 活動内容: リヤド市内の大型イベント会場にて、伝統的な結婚式の要素とコンサートが融合した華やかな式典が行われます。新郎新婦は民族衣装やドレスで登場し、宗教的な結婚契約のセレモニーとともに、著名な歌手によるライブコンサートや華麗な演出が繰り広げられました。男性(新郎)側の式典と女性(新婦)側の式典がそれぞれ用意され、後日両者が正式に夫婦として家庭を築いていきます。さらに、このイベントでは多くの企業や政府機関から新生活支援の贈り物が提供され、新郎新婦全員に新居となる住宅や新車、家電製品などがプレゼントされるという厚遇ぶりで話題を呼びました。
- 目的・狙い: 社会的な目的として、結婚適齢期の若者たちが高額な結婚費用を理由に結婚をためらわないよう支援し、若い夫婦の門出を国を挙げて祝福・支援する狙いがあります。また、こうしたイベントを通じて伝統的価値観である結婚と家庭の重要性を再確認し、社会の安定を図る意図もあります。同時にリヤド・シーズンの目玉プログラムとして世界中に発信することで、サウジアラビアの文化的ソフトパワーをアピールする狙いも含まれていました。
- ユニークな特徴: 一度に何百組ものカップルが主役となるスケールの大きさと、国や企業による手厚い支援が特徴です。新郎新婦全員に家や車が贈呈されるという世界的にも異例の演出は、参加者にとって人生最高の門出となっただけでなく、見る側にも驚きと感動を与えました。また、保守的なイメージのある中東地域で、音楽コンサートなどエンターテインメント要素を取り入れた結婚式を公に開催した点も注目すべき特徴です。伝統と現代性が融合したこのイベントは、結婚の喜びを社会全体で共有するユニークな試みといえるでしょう。
5. ワールドマリッジデー(世界結婚の日)とナショナルマリッジウィーク(国際結婚週間)
- 開催国・地域: 世界各国(アメリカ合衆国を始め欧州、アフリカ、アジアの多くの国々)
- 概要: ワールドマリッジデー(World Marriage Day)は、毎年2月の第2日曜日に世界的に祝われる「夫婦と結婚を称える日」です。1980年代にアメリカの非営利団体(Worldwide Marriage Encounter)によって始められ、今ではキリスト教カトリック教会などの後押しも受けて国際的に定着しました。また2月7日~14日を結婚促進週間とする「ナショナルマリッジウィーク」の動きもあり、これはイギリスを発祥に各国で展開されているキャンペーンです(国によって開催時期は異なり、例えば南アフリカでは9月に行われています)。
- 参加者層: 基本的には全ての既婚カップルが対象で、幅広い年齢層の夫婦がこの時期に様々な形で結婚を祝います。各国の地域コミュニティや教会、家族単位などでイベントが行われるため、参加形態は多様です。新婚ほやほやの夫婦から結婚数十年の老夫婦まで、それぞれの場所で祝いの場に参加しています。
- 活動内容: 多くの国では、この週や記念日に合わせて結婚感謝ミサや礼拝、夫婦の記念式典(アニバーサリーセレモニー)が開催されます。教会では夫婦が結婚の誓いを更新(リニューアル)するセレモニーや、模範的な夫婦への表彰が行われたりもします。宗教的行事以外にも、行政やNPOが主催する夫婦向けセミナー・ワークショップ(夫婦間のコミュニケーション向上やライフバランスについて学ぶ講座)、カップル・ディナーやダンスパーティなど社交イベントも各地で企画されます。またメディアを通じて結婚に関するメッセージが発信されたり、地域によっては「今年最も長く連れ添った夫婦」を公募・発表して祝福する企画なども行われます。
- 目的・狙い: 世界結婚の日および結婚週間の目的は、結婚というパートナーシップの価値を社会全体で再認識することにあります。夫婦がお互いに感謝し、初心に返って愛情を確認するとともに、未婚の人々にも結婚の良さをアピールする狙いがあります。また、家庭が社会の基盤であるという考えのもと、家庭円満や少子化対策といった広い視点で結婚を支援・奨励する意味合いを持っています。
- ユニークな特徴: このイベントは特定の国に限らず世界各国が同趣旨で祝われる点が特徴です。各国・各地域で文化や宗教に応じた祝福の仕方がありますが、「夫婦を讃える日」という共通テーマのもと、多くの夫婦が同じ時期に愛を祝い合います。例えばカトリック系の地域では教皇から祝福のメッセージが寄せられる一方、一般コミュニティでもSNS上で夫婦写真を共有するキャンペーンが展開されるなど、その形態は様々です。グローバル規模で展開される夫婦イベントであることから、世界中のカップルが互いの文化を超えて結婚生活の喜びを分かち合うきっかけにもなっています。
以上、世界の特色ある既婚者向けイベントを5つ紹介しました。同じ「夫婦イベント」といっても、国や文化によって目的や楽しみ方は実に多彩です。日常生活では味わえない非日常の体験を通じて、夫婦の絆を見つめ直したり、他の夫婦との交流から新たな刺激を得たりできるのが、これらイベントの醍醐味でしょう。ぜひ興味を持ったイベントがあれば、夫婦で話し合って参加を検討してみてください。新たな思い出作りや、夫婦関係をより良くするヒントがきっと見つかるはずです。
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