Cuddle Column
既婚者向け総合メディア Cuddle Place (カドル プレイス)とは

42歳、アーリーリタイア既婚男性の海辺のモーニングルーティン

2025.05.16

「忙しさに追われる毎日に、少しだけ余白があったなら――」
そんなふうに思いながら働き続けてきた日々を経て、僕は42歳でアーリーリタイアという選択をした。
家族との時間、自分だけの時間、そしてちょっとした“余白”の中で見つけた新しい出会い。
今、神奈川・葉山の海辺で迎える僕の朝は、静かで、穏やかで、そして驚くほど豊かだ。
この記事では、そんな僕のモーニングルーティーンを、少しだけ覗いてもらおうと思う。

海辺の朝の目覚め

葉山の海から吹き込むひんやりとした朝の風で、僕は静かに目を覚まします。時計を見ると午前5時過ぎ。隣では妻がまだ静かに眠っています。目覚まし時計を使わず自然に目が覚めるこの時間帯は、お互いに心地よい朝のリズムになりました。42歳、かつてIT企業の経営に奔走していた僕ですが、アーリーリタイアした今も早起きの習慣は変わりません。まだ薄暗い寝室を抜け出し、カーテンをそっと開けると、水平線の向こうに朝日が顔を出すところでした。茜色に染まる空と、さざ波が寄せる穏やかな浜辺——この光景を毎朝眺められるのも、海沿いの家に暮らす特権です。
朝一番に感じる潮の香りと静けさは、忙しかった現役時代には得られなかった心地よさを与えてくれます。僕は深呼吸をして、今日も一日が始まったことに感謝しました。

リタイア後も守るマイルール

目覚めた後は、まず軽く体を動かすのが僕の朝の決まりです。現役時代から続けているストレッチを5分ほど行い、体の隅々に血を巡らせます。それから窓から海の様子を確かめ、波が良さそうならサーフボードを抱えて砂浜へ向かいます。まだ人影もまばらな早朝の海に足を踏み入れると、ひんやりとした水が足首を包み込みました。小さな波でも一本乗れば、それだけで心と体が目覚めていくのを感じます。海の上では頭が空っぽになり、波に身を任せていると日々の細かな心配事も洗い流されていくようでした。運動で適度に疲れた体に朝日を浴びながら、ゆったり歩いて家へ戻る時間もお気に入りのひとときです。もし波が穏やかな日でも、代わりに浜辺をジョギングしたり、庭先で深呼吸をしたりして、できるだけ同じリズムで朝を始めるよう心がけています。
また、40代に入り、体力の衰えを意識し始めたからこそ、朝の運動で心身をすっきり目覚めさせることは健康維持の上でも大切だと感じています。リタイアして自由な時間が増えたからこそ、あえて規則正しい習慣を守ることに意味があるのだと感じます。決まった時間に起き、体を動かし、一日のスタートに区切りをつける——それが心のメリハリにもつながり、充実感を生むのです。

家族と囲む朝の食卓

家に戻る頃には、ちょうど妻と子どもたちが起き出す時間です。キッチンで豆を挽き、丁寧にドリップしたコーヒーの香りが部屋中に広がると、寝ぼけ眼だった妻も「いい香りだね」と微笑みながらリビングに現れました。僕のお気に入りの深煎り豆から淹れたコーヒーは、リタイア後にますますこだわるようになった趣味のひとつです。妻のカップにも注ぎ、二人で一口すすってほっとひと息。窓の外の明るくなってきた空を眺めながら、ささやかな朝の会話を交わします。
やがて子どもたちも元気にリビングへ駆けてきました。「おはよう!」と無邪気な声が響き、家の中が一気に賑やかになります。朝食のメニューはトーストにスクランブルエッグ、そして庭で採れたばかりのミニトマトのサラダ。現役時代は忙しくて簡単に済ませていた朝食も、今では家族みんなで食卓を囲む大切な時間です。食事をしながら子どもたちは今日学校である出来事を楽しそうに話し、僕も「いいね」「頑張っておいで」と相槌を打ちながら聞き役に徹しました。妻と顔を見合わせて笑う瞬間もあり、こうして慌ただしくも温かな時間を共有できる朝に幸せを感じます。
朝食を終えたら、子どもたちはそれぞれランドセルを背負って「行ってきます!」と家を飛び出していきます。玄関先で手を振るその背中を見送りながら、家族の日常を穏やかに見守ることができる今の暮らしに、改めて感謝が込み上げました。

趣味に浸るひととき

家族を送り出した後の家は、ふっと静けさを取り戻します。この時間は僕にとって、純粋に自分の趣味に没頭できる貴重なひとときです。まずは庭に出て、小さな家庭菜園の様子を見て回りました。今朝採れたミニトマトの茎にはまだ朝露が残っていて、陽にキラキラと光っています。土の湿り具合を確かめ、水やりが必要ならじょうろで優しく潤しました。リタイア後に始めた家庭菜園は、手間ひまをかけるほどに応えてくれる楽しさがあります。野菜が少しずつ成長するのを見るのは、かつての仕事で感じた達成感にも通じるものがありました。
一通り庭を見終えると、テラスの椅子に腰掛けて読書の時間に移ります。お気に入りのマグカップに二杯目のコーヒーを注ぎ、そよぐ風を感じながらページをめくりました。今読んでいるのは海洋冒険をテーマにした小説です。現役時代はビジネス書ばかり読んでいましたが、今は心にゆとりができ、ジャンルを問わず様々な本を楽しんでいます。物語の世界に浸っていると、時間が経つのも忘れてしまいそうになります。ふと顔を上げれば、青い空と海が広がり、風でカーテンがゆらゆらと揺れていました。穏やかな静けさの中、こうして好きな本を読める朝の時間は、僕にとって何にも代えがたい贅沢です。

新たな出会い:カドルで広がる世界

読書を一段落させた後、スマートフォンを手に取り何気なくチェックするのは、既婚者向けマッチングアプリ『カドル』です。リタイア後、同じ境遇の人との交流が欲しいと思い立ち、このアプリを使い始めました。最初は見知らぬ相手と話すことに少し緊張もありましたが、画面越しのメッセージのやり取りを重ねるうちに、ごく自然に心を許せる相手ができました。今では毎朝、『おはよう』の挨拶とともに互いの近況を報告し合うのが日課です。例えば「今日は子どもと釣りに行くんだ」「うちはこれから家族で公園散歩」といった何気ない会話から、「最近、人生の幸せについて考えていて…」という深いテーマまで、話題は尽きません。ちなみに彼女も本好きだとわかり、最近はお互いにお気に入りの一冊を紹介し合うこともあります。
画面の向こうにいるのは、同年代で同じく家庭を持つ一人の女性です。お互い既婚者という共通点があるからこそ、日々の喜びや悩みを打ち明け合える安心感があります。妻や古くからの友人とはまた違う、新鮮な視点や共感を得られるこの関係は、僕の人生に穏やかな刺激を与えてくれました。カドルで出会った彼女との朝のやり取りは、単調になりがちな平日にちょっとした彩りを添えてくれます。リタイア後も世界が広がっていく感覚を味わえるのは、嬉しい驚きでした。

夫婦の対話と新しいバランス

リタイア後、平日に家にいる時間が増えたことで、妻との関係にも少しずつ変化がありました。最初は、お互いの生活リズムの違いに戸惑うこともありましたが、今では新しいバランスを見つけています。僕は張り切って家事を手伝おうとして、逆に「今それやったら二度手間になっちゃうから、後でお願い」と妻に笑われたこともありました。そんな小さなハプニングを通じて、お互いのペースを尊重する大切さに気づいていったのです。僕が朝のルーティンをこなしている間、妻は洗濯物を干したり身支度を整えたりとマイペースに過ごし、互いに干渉しすぎないよう心がけています。その上で、例えば子どもたちを送り出した後の一杯のコーヒーを一緒に楽しむなど、小さな習慣を共有する時間も大切にしています。
最近では、妻と将来のことをゆっくり話し合う機会も増えました。忙しかった頃には後回しにしていた夢や計画—たとえばセミリタイア後に訪れたい旅行先や、これから挑戦してみたい趣味—そんな話題を笑い合いながら語り合えるのは、今だからこそです。互いに新しい発見を伝え合う中で、「こんな考え方もあるんだね」と驚いたり感心したりする瞬間も増えました。カドルで知り合った友人との会話から得た気づきを、さりげなく妻との会話に活かすこともあります。夫婦で過ごす朝のひとときが穏やかで心地よいものになるよう、これからもコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。

穏やかな朝がもたらす充実感

こうして僕の朝は過ぎていきます。アーリーリタイアして得たゆとりある時間は、決して退屈なものではなく、自分なりの充実を毎日に与えてくれていると実感します。かつては仕事での成功や忙しさばかりに気を取られていましたが、今、静かな朝に感じる幸せこそが本当の豊かさなのかもしれない——そう思えるようになったのです。現役時代、朝はいつも慌ただしく出社の準備をし、家族の顔もろくに見られない日もありました。それが今では、日の出とともに始まる穏やかなルーティンの中で、家族との対話や自分自身と向き合う時間を持てています。趣味に打ち込み、新たな出会いに心を動かされることで、人生の第二章にも豊かな彩りが添えられました。
妻からは「最近、表情が柔らかくなったね」と言われることがあります。自分では意識していませんでしたが、朝の過ごし方ひとつで人はこれほど変われるのかもしれません。家族と過ごすひととき、コーヒーを味わう静かな時間、そしてカドルで知り合った友人との語らい——そのどれもが、今の僕にとってかけがえのない宝物です。明日もまた、波の音と朝日を感じながら一日を始めるでしょう。早起きの僕は、静かに心の中で感謝しながら、ゆっくりとカーテンを閉じ、新たな一日へと歩み出しました。

他のコラムを読む

Related Articles
マリリン・モンロー:女性の力と自立を体現した時代の先駆者

マリリン・モンロー:女性の力と自立を体現した時代の先駆者

既婚女性の恋心は生理周期で変わる?

既婚女性の恋心は生理周期で変わる?

既婚者の総合商社の一般職女性と出会う方法とは?

既婚者の総合商社の一般職女性と出会う方法とは?

既婚者専用マッチングアプリ

Cuddle(カドル)
既婚者専用マッチングアプリCuddle(カドル)とは
マッチングアプリ「Cuddle(カドル)」は、結婚後も異性の友達・セカンドパートナーを簡単に探せる既婚者専用サービスです。
AIが自動でオススメのお相手を提案してくれます。
いますぐ使ってみる