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既婚35歳スタートアップ経営者のリアルなモーニングルーティーン

2025.04.11

「朝5時台に起きるようになったら、人生が変わりました。」

──とか言うと、意識高い系の自己啓発マウントに聞こえるかもしれない。わかる、僕もそう思う。けど、これは僕にとって本当にリアルな話だ。

35歳、スタートアップの経営者。ありがたいことに会社は少しずつ軌道に乗り始め、社員も30人を超えた。メディアにちょこちょこ取り上げられたり、投資家と食事したり、ミーティングで一日が消し飛んだり。言い方を変えれば、まぁまぁ忙しい。

それでも、朝だけは、誰にも邪魔されない“自分の時間”を死守している。

理由はシンプル。結婚して、娘が生まれたからだ。

娘が起きる前の静かな時間──そこが今の僕の「戦略会議室」であり、「整える場所」であり、そしてときには「逃げ場」でもある。そこに少しだけ、カドルというスパイスが加わっている。

今日はそんな、35歳既婚スタートアップ経営者である僕のモーニングルーティーンについて、少し真面目に語ってみたい。

1. はじめに(導入)

枕元のスマホを見ると午前5時45分。今日もアラームが鳴る前に目が覚めた。まだ部屋は薄暗い。隣では幼い娘が小さな寝息を立てている。その寝顔にそっとキスをして、音を立てないよう静かにベッドから抜け出した。

20代の頃の僕は典型的な夜型人間だった。起業準備で深夜までコードを書き、朝はぎりぎりまで寝ている生活。それが娘が生まれてからというもの、皮肉なことにすっかり朝型へと矯正された。正確には、家族の生活に合わせ自ら朝型に進化したと言うべきか。どちらにせよ、誰より早く一日を始める今のスタイルを、自分でも気に入っている。

35歳、約30人のチームを率いるスタートアップのCEO──ありがたいことに最近はメディアに取り上げてもらう機会も増えてきた。そんな肩書きはあるものの、静まり返った家の中で一人コーヒーを淹れるこの時間こそが、今の僕にとって何よりの贅沢だ。

2. 起床から「自分を整える」時間

まずはキッチンでコップ一杯の水を飲み、コーヒーメーカーのスイッチに指をかけたが、思い直して止めた。抽出を待つ間、肩と首をゆっくり回してストレッチ。深夜のデスクワークで凝り固まった体がじんわりとほぐれていく。豆を挽く音で家族を起こしてしまうといけないので、今朝は静かにインスタントコーヒーで済ませる。湯気の立つマグカップを手に、再びソファへ戻った。

スマホを開いて今日の予定を頭に思い描く。本当は起きてすぐスマートフォンに触れるのではなく、瞑想でもした方がいいとは分かっている。それでも気づけば今日も指がSlackのアイコンをタップしていた。未読のメッセージがいくつか溜まっている。昨夜遅くに投稿されたバグ報告をきっかけに、エンジニア同士で議論が盛り上がっていた。夜中にこんな活発なやりとりができるなんて、うちのチームは本当に頼もしい。内容をざっと確認し、最後に「確認しました」のスタンプを一つ送ってスレッドを閉じた。

次にNotionを開き、今日のタスクリストを更新する。毎朝こうして自分のタスクを洗い出すのが日課だ。まずはその日の最優先事項を3つ書き出し、チーム共有のカレンダーもざっとチェックする。今日の予定はぎっしりだ。午前9時に主要クライアントとのZoomミーティング、11時には広報担当と一緒に雑誌の取材対応が入っている。午後はプロダクト開発の定例ミーティング、そして夕方には投資家との電話会議も控えている。

念のため、カレンダーの最後に「18時:帰宅して娘とお風呂」と自分用の予定も入れておく。ちゃんと書いておかないと、つい仕事を詰め込んでしまう自分への戒めだ。

3. カドルを開く、短いけれど大切なひととき

画面をタップし、恐る恐るカドルを開く。昨夜マッチしたばかりの相手とのチャット履歴が表示された。相手の女性も共働きで小さなお子さんがいるとのことで、昨夜のチャットではお互い子育てや仕事の愚痴をこぼし合って盛り上がった。初めて話す間柄なのに、境遇が近いせいかつい本音で語り合ってしまったのだ。

その彼女から今朝メッセージが届いている。「おはようございます。今日のインタビュー、うまくいくといいですね。」そう書かれていて、思わず頬がゆるんだ。昨日、今日に大事な取材があると話したのを覚えていてくれたらしい。家族でも同僚でもない相手から朝一番にもらうエールは、なんだか新鮮でありがたい。

同じ既婚者同士、互いに家庭がある身だからだろうか、朝の短いやりとりでも妙に安心感がある。僕は「ありがとう! 行ってきます」と短く返事を送り、スマホの画面が暗転すると映り込んだ自分の顔が少し照れくさそうなのに気づいた。

4. 家族との「戦場のような朝」

ちょうどその時、寝室の方から小さな足音が聞こえてきた。振り向くと、パジャマ姿の娘がぬいぐるみを抱えて立っている。「パパ、おはよ…」眠たそうに目をこすりながら近づいてきた娘を、僕は「おはよう」と微笑んで抱き上げた。柔らかい体温を胸に感じると、不思議なほど緊張がほぐれていく。

続いて妻も寝室から姿を見せた。「あなた、また随分早起きね」とあきれたような笑顔で言いながらキッチンへ向かう。僕は「コーヒー淹れてあるよ」と声をかけ、娘を抱いたまま後を追った。

平日の朝の我が家はちょっとした戦場だ。娘を子供用の椅子に座らせ、妻と二人で手早く朝食の支度をする。といってもメニューはシリアルとヨーグルト、それにバナナを切った簡単なものだ。娘はお気に入りの苺ジャムをヨーグルトに入れて満足げに食べ始めた。

ほっとして自分のコーヒーに口をつけようとした矢先、「やだ!」とスプーンを投げ出す声が響く。見ると、ジャムを入れすぎたのが気に入らなかったらしい。僕は苦笑しながら床に落ちたスプーンを拾い、新しいヨーグルトをもうひとつ用意する。横でそれを見ていた妻と目が合い、二人で思わず肩をすくめる。

5. 保育園への送迎タイム

「全部食べたら、保育園に行こうな。」僕がそう言うと、娘はニコッと笑って小さく頷いた。その笑顔を見るだけで、朝の騒がしさも報われる気がする。娘が食べ終わるのを待って、妻と手分けして食器を片付け、身支度も整えた。気づけばもう7時半だ。

ネイビーのジャケットを羽織り、玄関で慌ただしく革靴に足を滑り込ませる。今日は僕が娘を保育園に送る番だ。妻が娘のリュックを肩にかけてやりながら「お願いね。行ってらっしゃい」と微笑む。僕は「任せて」と頷き、娘の手をしっかりと握って家を出た。

娘と二人で「行ってきます!」と声をそろえて玄関を出ると、背後から「行ってらっしゃい!」と妻の声が追いかけてきた。

6. 通勤&ニュースチェック

自宅から保育園までは歩いて5分ほどだ。朝の澄んだ空気の中、娘と手を繋いで歩くこの短い道のりを僕は結構気に入っている。娘は途中で気になる小石を見つけるたびに立ち止まり、僕に見せてくれた。そのたびに僕も「ほんとだ、きれいだね」と相槌を打って、一緒にかがんで小石を観察した。

保育園に到着し、娘を先生に預けた。少し前までは別れ際に泣いていた娘が、今日は笑顔で「パパ、いってらっしゃい!」と手を振ってくれた。成長したなあと嬉しくなりながら、僕も「行ってきます。頑張ってくるよ」と手を振って応えた。

駅までの道を早足で歩きながら、スマホでニュースをチェックした。ちょうど今朝、僕の会社に関する記事が一つ掲載されていた。創業して3年が経つが、自社の名前がニュース記事になる日が来るなんて、まだ少し夢を見ているような気持ちだった。

コメント欄にざっと目を通すと、幸い「面白いサービスだ」といった好意的なコメントがいくつかついていた。僕は満員電車の中で密かにガッツポーズをした。

7. 出社して、またいつもの一日が始まる

駅を降りる頃には自然と足取りも軽くなっていた。オフィスに着く頃には時刻は8時50分。都心のビルの一室に構えたオフィスの扉を開けると、既に何人かのメンバーがモニターに向かって仕事を始めていた。

「おはようございます!」と数人に声をかけられ、僕も「おはよう!」と笑顔で返した。負けじと早めに出社してきたつもりだが、皆頼もしい限りだ。自分のデスクにバッグを下ろし、椅子に腰掛けてノートPCの電源を入れた。

8. おわりに(まとめ)

ふと、今朝の出来事が頭に浮かんだ。夜明け前の静かなひととき。娘の笑顔。そしてスマホに届いた「頑張ってね」という短いメッセージ。家族でも同僚でもない誰かからのエールが、こんなにも心強いとは思わなかった。

静けさも、家族の笑顔も、密かな刺激も、全部ひっくるめて今の僕を動かす燃料なのだと実感した。

「よし、今日も頑張ろう。」

僕は小さくつぶやき、もう一度深呼吸して背筋を伸ばした。肩の力がすっと抜け、心地よい緊張感が体を満たす。オフィスにはすでに朝の活気が満ち始めていた。いつものようにキーボードに指を置き、僕の新しい一日が静かに動き出した。

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